- 1981年 3月
- 岩手医科大学 歯学部卒業
- 6月
- 歯科医師国家試験合格
- 1983年 4月
- 岩手県水沢市字寺小路にて朴沢歯科医院開業
- 1991年 11月
- 岩手県水沢市佐倉河字羽黒にほうざわ歯科を移転開設
- 1992年
- インプラントに着手
ほうざわ歯科にデンタルインプラント水沢を併設する - 2000年 6月
- 仙台市青葉区中央にカズデンタルオフィスを開業し、デンタルインプラント仙台を併設
- 日本歯科補綴学会認定医・指導医
- 日本矯正歯科学会会員
- 日本顎咬合学会指導医
- 日本口腔インプラント学会会員
- 米国歯周病学会(AAP)International-member
- ブローネマルクインプラントシステムインストラクター
- Academy of Osseointegration Active-member
趣味の紹介
現在はロードバイク2台とマウンテンバイクを1台所有しています。 夏の南三陸ロードレースに出るのを楽しみにトレーニングしていますが、この数年他の用事が重なり参加できないのが、とても残念です。ロードバイクの1台は、コルナゴC40(カンパレコード)もう1台は、ブリヂストン(シマノ・デュラエース+コリマー・ディープリム)です。 マウンテンバイクは、ビアンキのフルサスです。
インプラントに出会い、歯科医師として成長
奥州市水沢区佐倉河で開業している「ほうざわ歯科」。ここでブローネマルク・インプラントのシステムを使ったインプラント治療に力を入れているのが朴沢一成先生です。昭和58年に歯科医院を開業。同院を始めて5年が経った頃から、一般的な歯科医療に不満を感じていました。そんな時に、朴沢先生はインプラントという治療法に巡り会いました。そして、平成3年の秋に現在の場所へ移転する際、手術室を設置してインプラント治療をスタート。「最初は、今使用しているものとは違う種類のインプラントを2種類使っていたのですが、納得のできない気持ちがあって、悶々としていた時に恩師の小宮山彌太郎先生に出会いました。そして今皆さんに施しているブローネマルク・インプラントの発案者、ブローネマルク教授にもお会いしたのをきっかけに、このシステムを使用するようになりました」。当時の日本にはインプラントはまだ普及しておらず、朴沢先生はスウェーデンのブローネマルク教授の下で研修を受け、さらには世界中で活躍する教授のお弟子さんを訪ねて、技術を学んでいきました。そして、平成12年には仙台市に「カズデンタルオフィス」を開業。「デンタルインプラント仙台」を併設し、恩師である小宮山医師を招いて、若い歯科医師向けにインプラントの基本を学ぶきっかけと場所を提供してきました。現在、仙台の施設は閉所していますが、今年度から盛岡市内でインプラント手術の指導に関する技術講習会を行い、歯科医師の皆さんに向けた、インプラントの普及活動を再開しています。
インプラント治療、二つの大きなメリット
インプラント治療とは、失ってしまった自分の歯の代わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法。健康な歯を削る従来の入れ歯(ブリッジ)とは違い、ガタついたりせず、自分の歯と同じように物を噛むことができます。「入れ歯の噛む能力は天然歯の30%ほど。部分入れ歯だと40%くらいで、総入れ歯だと20%くらいです。パーセンテージが低くて、入れ歯と歯茎の間にものが挟まることもありますし、しばらく使っているとバネが欠けてしまうこともあります。インプラントにはそういうことが一切ありません。また、人工の歯根が入ることで残っている天然歯が守られます」と朴沢先生は教えてくれました。歯は生え揃うことで、お互いを支え合っているため、抜けてしまった歯の隣の歯は、どうしても崩れやすくなります。抜けたところにインプラントが入ることで、残っている歯が固定され、いつまでも元気に保つこともできるのです。「きちんとした術前のチェックと手技、そしてメンテナンスをすればインプラントは安全なものです。インプラントの歴史はまだ50年なので、50年先までは見通せるということになります」。噛む力はもちろん、健康な自分の歯を守っていけるのもインプラントの魅力です。
県内はもちろん、相談は全国各地からも大歓迎
「最近では手術をした当日に仮歯を入れることもできます。インプラント手術後、人工歯根と骨がくっつくのに、上顎が6ヶ月、下顎で3ヶ月かかります。くっつくまでの間、インプラントは歯茎の下に隠すのが一番オーソドックスなやり方なのですが、最近はオールオン4と言って、4本のインプラントを使って、手術当日に仮歯を入れて帰ることもできるようになりました」。インプラントの技術は、より皆さんの生活しやすくなるよう進化を続けています。
インプラントに興味がある方、また不安があるという方こそ、まずは相談して欲しいというのが朴沢先生の願いです。「福島県や山形県からも来院してくれている方もいます。県内の方もそうですが、わざわざ来てくださいということはありません。相談いただければお住まいの近くの先生を紹介します。私自身、出張手術に行き、県内各地の先生を知っています。また小宮山先生やブローネマルク教授の弟子の会があり、日本中に66人のメンバーがいます。仙台市にも小宮山先生の指導を受けた先生がいる。そういうつながりを利用してもらえたらと思います」。朴沢先生は患者さんに、安心して施術を受けてもらうことが第一。インプラントを利用して、しっかりと噛める歯を手に入れて健康を維持してもらうことが朴沢先生の目指すところです。
「初心を忘れず 過信をせず 常に患者さんの身になって誠意のある治療を心がけ医療従事者として生きていく」。これが朴沢先生の座右の銘。この言葉の通り、朴沢先生はこれからも歯科医師と患者さんにインプラント治療を伝えていきます。